マイクロスコープによる
包括的歯科治療
Dental Treatment with Microscope
当院では、あらゆる治療・メンテナンスに
歯科用実体顕微鏡「マイクロスコープ」を使用し、
患部を精密に、且つ、口腔内をトータルで捉えた歯科治療を行っています。
マイクロスコープの優位性
肉眼では見えないものが、見える
拡大視野での精密診療
マイクロスコープとは、脳神経外科、心臓外科の手術などで用いられる顕微鏡のことです。肉眼では見ることのできない細かな部分を、肉眼よりもはるかに明るい視野の下、3倍～30倍に拡大して治療を進めることができます。
そのため、レントゲン写真や歯科医師の手指感覚など、経験と勘を頼りに行っていた従来と比較して、治療における精度に各段の差が生じます。
- 肉眼では見えないほどの小さな患部も見逃さない。
暗い歯内の、1㎜以下の神経も、明るい視野でしっかり確認できる。
口腔内の隅々まで、腫れや痛みの原因を特定できる。
- 削らなくてはいけない部分と削ってはいけない部分の境目を的確に捉えられる。
縁の部分にズレが出ない、精緻な詰め物、被せ物を装着できる。
繊細な器具を使用できることで、傷口を小さく、ダメージも抑えられる。
歯科治療の先進国であるアメリカでは、1998年より根管治療（歯の神経の治療）にはマイクロスコープを使うことが義務づけられています。
一方、機器が高価であることや、マイクロスコープによる歯科治療の歴史が浅い、歯科医師の習熟度が低いといった背景から、日本国内での普及率は10％未満という低い傾向にあります。
マイクロスコープと併用した
双眼ルーペによる拡大精密診療
マイクロスコープが届かない口腔奥の治療や、開口量が少ない（口が大きく開けない）方、または診療台でじっとすることが苦手な小さなお子さまの場合には、双眼ルーペ（拡大鏡）を使用します。 高輝度のＬＥＤライトも装着されており、マイクロスコープ同様の明るく鮮明な拡大視野のもとで、精密な治療を行えます。
マイクロスコープによる歯科治療・メンテナンス
マイクロスコープを歯科医師が治療で使うことはもちろん、
歯科衛生士も予防・メンテナンスに使用し、
高水準の包括的歯科治療をご提供します
むし歯治療
健康な歯をできるだけ削ることなく、むし歯になった患部のみを的確に取り除きます。
特に、神経に達しそうな深いむし歯の治療において、慎重に患部を取り除き、できる限り神経を残すために、マイクロスコープが有効です。
根管治療
歯の神経までむし歯が進行してしまった場合、神経のある歯の根の感染源を取り除き、徹底的に殺菌したうえで封鎖する、歯を残すための治療を行います。
歯の根は1㎜の幅もなく、非常に複雑な形状をしており、肉眼では視認できません。
マイクロスコープで感染源の見落としを減らすことができ、細部まで緊密な治療ができることで、成功率は飛躍的に向上します。
歯周治療
歯周治療では、肉眼では見えない感染源“バイオフィルム”を確実に取り除くことが必要です。マイクロスコープと専用器具を使うことで、歯茎のダメージの少ない切開、肉眼では見えない感染源の除去、緻密な縫合を行うことができます。
補綴治療
セラミックによる治療は、見た目の美しさとともに、高い機能性も求められます。
歯の削った部分にセラミックの縁をぴったりと合わせて装着しなければ、そのわずかな隙間に細菌が侵入し、むし歯を作ったり、歯茎に炎症を起こしたりします。
マイクロスコープにより、歯の縁に凹凸がないよう滑らかに整えたり、ミクロン単位で歯にぴったりと合わせることができます。
メンテナンス
歯科衛生士によるクリーニングにおいても、歯についた汚れや歯石を取り残すことなく確実に除去することができるマイクロスコープが有効です。
また、予防意識を高めていただくために、マイクロスコープの映像をリアルタイムでディスプレイに映し出し、歯にプラークの付いている状態やブラッシング方法をご覧いただきます。
マイクロスコープ映像でのプレゼンテーション
当院のマイクロスコープは動画を撮影する機能が搭載されており、
検査から治療の全過程を記録しております。
撮影動画はディスプレイで再生し、患者さまにお見せしながらご説明いたします。
