2019-04-25
矯正装置(ワイヤー・ブラケット)が入っている患者さんへのブラッシング指導の一環として、電動歯ブラシを導入した一例です。
矯正装置が入っている場合、不潔域(磨き残しの部位)は装置なしと比較し1.5倍とも2倍とも云われ、その分、通常の歯磨きよりも時間を1.5倍とかが必要とされます。
ビジネスマンや受験生等、忙しい人々にとって、十分なブラッシング時間を確保するのが大変な場合、特にブラケット周囲への電動歯ブラシ使用は有効なツールとなります。但し、電動歯ブラシ単独では隣接面等のプラーク除去に限界があり、歯間ブラシ等の補助的器具の併用が必須になります。
全ての器具には一長一短があるため、適材適所の使用方法を当院ではお伝えしております。
電動歯ブラシは家電量販店や通販でも気軽に購入出来ますが、簡単そうで実はわかりにくい使用方法(適切な替えブラシの選択方法のレクチャーや、プラーク検知液で磨き残しを染め出ししてから電動歯ブラシで実際に染め出された部位のプラークを除去し、ご自分の癖や特徴を十分に理解してからの導入が理想です)を我々プロから直接教わるのが、近道と思います。